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Takanashi
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こんにちは、&Fans編集部の小鳥遊です。&Fansでは、熱狂を生むさまざまな企業や個人のストーリーや、それらの考えに紐づくマーケティング概念などを紹介しています。
今回は、就職困難層向けの人材会社「株式会社UZUZ」の代表取締役である岡本さんに話を伺いました。
株式会社UZUZは既卒・第二新卒・短期離職者など、就職に不安を抱える方々に向けた就職サポートをメイン事業としており、求人紹介の他にYouTubeでの情報発信や就活情報メディアの運営など、多岐にわたる方法で支援を行う会社です。2024年2月には「株式会社UZUZホールディングス」という形でホールディングス化も実現し、さらなる事業の拡大が期待されています。
「より多くの若者がウズウズ働けるようにする」という想いを叶えるために、どのような支援を心掛けているのか。また、ホールディングス化で目指す未来は何なのか。若者から人気を集め続ける株式会社UZUZの挑戦と戦略について迫りました。
目次
「より多くの若者がウズウズ働けるようにする」という想いのもと就職サポートを行っている人材会社です。短期離職者や第二新卒者、大学卒業後に就職しなかった方など“就職困難層”への求人紹介がメインですが、直接人材紹介のサポートができない方に向けてYouTubeやSNSを活用して就職活動ノウハウを発信する取り組みも行っています。
未来に対して前向きな思いを持っている状態や、仕事に向き合えている状態、目の前のことに熱中しきれている状態をイメージしています。学校を卒業した後、多くの人が時間を使うことになるのが仕事です。その仕事に対して「楽しいな」とか「早く月曜日になってほしいな」と思える人生を生きる人が増えていけば、より前向きに働ける世の中に近づくと思います。
「ウズウズ」という言葉は、疼く気持ちだけを意味するのではありません。どんどん周りを巻き込んで、大きくなって、世の中に伝播していくような「渦」の意味も込めています。
当社の社員に子どもが生まれたら、出産人数に合わせた「出産祝い金」を贈っています。子どもが生まれることは素晴らしいことだと思っていますが、出産・育児には多くのお金や負担がかかるものです。お金を理由に一歩踏み出せない人が減って欲しいと思い、1人目には10万円、2人目には22万円、3人目には100万円、4人目には222万円の出産祝い金を贈っています。
創業に至った背景にも結びつく話なのですが、私はもともと株式会社UZUZの前身である「株式会社第二新卒」という人材会社でアルバイトをしていました。さまざまな第二新卒者をサポートするなかで、求職者のポテンシャルに対して企業からの評価が大きくズレていることに気づき始めたんです。この状況を変える必要があると思っていたところ当時の社長に事業を譲ってもらえることになり、株式会社UZUZを立ち上げて、本格的に就職困難層をターゲットにした事業を展開し始めました。
いえ、むしろそうした若者が少ないことが日本の特徴であり、良さだと思っています。経歴・スキルを持ち合わせていない新卒でも、約97%の人が内定を取れると言われている日本は、世界的に見ても非常に優しい国です。だからこそ、ストレートに就職できなかったり、短期離職してしまったりする自分に対してより負い目を感じてしまう環境なのだと思います。
就職活動が上手くいかないと自分に自信を失い、ポジティブな未来を思い描くのは難しいものです。実際に求職者の方に理想の未来を尋ねてみても、特に思い浮かばないとおっしゃる方がほとんどです。でも、お話を聞いていくと「高校時代は部活に熱い想いで取り組んでいた」とか「熱中している趣味がある」などの具体的なエピソードが出てきます。
求職者の方の過去・現在の“要素”を拾い上げていけば、臨場感をもって理想の未来を描ける状態に変わっていきます。過去の上手くいかなかった経験から自分の想いに“蓋”をしてしまっているだけで、誰しも心の中に理想の未来はあるはずです。どのような状況に立っていても理想のキャリアを実現する方法はあります。しかし、この事実が我々がサポートしたい層に行き届いていないと感じているので、当社がもっと発信力を高めて伝えていくべきだと思っています。
IT企業を支援するなかで気づいたのですが、SES*で働く若者のキャリア形成の難しさが課題だと感じています。常駐先でキャリアを積めるプロジェクトを担当できずに年齢を重ねていった結果、人生の選択肢が狭まってしまった若者を多く見てきました。今後、労働力が減っていく日本はもっとITに強くなるべきですが「IT業界ではキャリアを積めない」と言われてしまうと、IT業界を目指す若者が減るはずです。この状況を変えていく必要があると思い、当社はITに特化したグループ会社「株式会社Otaks」を設立しました。IT業界が抱えている課題を一つひとつ、事業を通じて変えていこうと試みているところです。
*SES:「System Engineering Service」の略称。IT業界における契約形態の1つで、エンジニアがクライアント先に常駐して業務を遂行すること
はい。株式会社UZUZの他に、株式会社Otaksや株式会社ESES、株式会社UZUZ COLLEGEといったグループ会社が存在します。そして、2024年2月には「株式会社UZUZホールディングス」という形でホールディングス化しました。
株式会社UZUZホールディングス:https://uzuz-holdings.jp/
株式会社UZUZ:https://uzuz.jp/
株式会社UZUZ COLLEGE:https://uzuz-college.jp/
株式会社ESES:https://eses-inc.jp/
株式会社Otaks:https://otaks.jp
さまざまな事業を通じて、より多くの課題を解決していきたいと思ったからです。株式会社UZUZでは人材紹介事業を通して求職者の課題に向き合ってきましたが、事業を進めていくなかでITや教育など他の分野にも多くの課題があることが見えてきました。それらの課題を解決するためには、株式会社UZUZの直下に子会社をつける形より、明確なミッションを持った各組織が“横並び”で連携し合う体制のほうがより柔軟に課題に向き合えると感じ、ホールディングス化を決意しました。現在、株式会社UZUZホールディングスの取り組みの1つとして、学校法人の立ち上げを進めている最中です。
より直接的に若者へ資金を投じられる仕組みを作るために取り組んでいるところです。何度も繰り返してしまうのですが、我々には「若者がうずうず働ける世の中をつくりたい」という強い想いが根底にあります。この未来を叶えるためには、若者の未来に対してしっかり投資していく必要があると考えています。政治を変えることは難しいですが、事業を通してであれば若者の未来に投資できると思い、学校法人の設立を決意しました。
「UZUZモデル」という、株式会社・奨学金制度・学校法人の3つの要素で成り立つエコシステムを実現したいと思っています。株式会社UZUZホールディングスの利益を奨学金として寄付して、学びたくても学べない若者が奨学金制度を利用して学びの機会を得る。そして、その若者たちが社会に出てウズウズと働くことで、持続的な循環を生み出していけるようになるのが狙いです。
学校法人という法人格を取得することで、株式会社が本来法人税として納めるはずだったお金を「寄付」という形で若者の教育にダイレクトに活用できるようになります。今の日本には“相対的貧困”と呼ばれる家庭で育つ子どもが7人に1人の割合で存在していますが、どんな背景を持つ若者にも平等にチャンスが与えられる社会にしていきたい。そんな想いから「UZUZモデル」を社会に実装していきたいと思いました。
過去の話をすると、私はもともと物理が大好きな学生でした。特にアインシュタインに強く惹かれていて、相対性理論や量子力学など、彼が残したものが時代を超えて人類の生活を豊かにしている姿にとても感銘を受けました。本格的に物理学を学ぶためにアメリカ留学も経験したのですが、現地で本気で物理学者を目指している仲間たちと一緒に勉強するなかで、自分は彼らほど情熱を注ぎきれないと感じ始めて……
ただ、物理学者を目指さないとしても、アインシュタインが残した功績のように「自分がこの世を去っても、世の中に普遍的な価値を届けられる仕組み」はつくれると思いました。学校法人の取り組みも、まさにこの思いの延長線上にあります。株式会社で生まれた利益を学校法人に還元することで、若者に普遍的な価値を届け続けていける。そう信じて、熱量を持って取り組んでいます。
地域に合った学科、ITに特化した学科、外国人を受け入れる日本語学科、この3つの柱で展開していきたいと考えています。そして、特に強く思っているのは都市部ではなく地方に学校を設立したいということです。若者が地方を離れる理由として最も多いのが「進学」なのですが、このまま若者が都市部に流出して地方の活力が失われていくと、日本全体が今のような豊かさを維持するのは難しくなると思っています。だからこそ、地方にいながら学べる環境を我々が整えていきたいです。
まず、株式会社UZUZについては、これまで既卒・第二新卒の方を中心にサポートしてきましたが、最近新たに新卒の方へのサポートも開始しました。より多くの就職希望者をサポートできるようになったので、是非この分野でナンバーワンを取りに行きたいと思います。
株式会社UZUZホールディングスについては、複数のグループ会社や学校法人を日本各地、さらには海外に作ることで「学校間留学」を実現させたいです。我々が作った学校法人で若者を育てることで、就職の際には株式会社UZUZが支援したり、グループ会社のIT企業でエンジニアとして活躍してもらえたり、各組織の連携によってプラスの循環を生み出していけると考えています。このモデル自体をどんどん大きく育てていくことで、より多くの資金を未来の若者に投じていけるようにしていきたいです。
学歴、経歴、年収……。大人になるにつれて、“肩書き”は増えていくものです。どれだけ優れた肩書きを持っていたとしても、誰しも「周りと比べて自分は劣っている」と感じる部分はあるのではないでしょうか。
今回、岡本さんとのインタビューを通して感じたことは、たとえ「劣っている」と感じる部分があったとしても、それだけで自分の価値は決まらないということです。むしろ、そのままの自分で伸び伸び生きながら評価される世界線が、必ずどこかに存在する。そんな希望を感じさせてもらったように思います。
このメッセージを事業を通して就職困難層や若者に届けている株式会社UZUZ。その直向きな姿勢にこれからも多くの人が救われていくことでしょう。
今回のインタビュー記事をきっかけに、多くの方に「株式会社UZUZ」の魅力、そして「岡本社長」の想いが伝わり、1人でも多くのファンが増えることを願っております。
取材・執筆:小鳥遊まゆか
編集:神谷周作
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