資料ダウンロード
rayoutはファンマーケティングを活用した
PRをご支援しています
閉じる
Kamiya
Kamiya
新しいプロジェクトがはじまるタイミングっていつもワクワクしますよね。でも数ヶ月後、気づけば“目的が見えないまま走ってる”なんてこと、ありませんか?
スケジュールは押し、関係者は増え、会議だけが積み上がる。「誰が舵を取っているんだろう?」と誰もが思いながら、時間だけが過ぎていく。
そんなプロジェクト迷子を救う存在こそ、PMO(Project Management Office)!
単なる進行管理ではなく、組織を横断してプロジェクトを成功へ導く推進力です。
こちらの記事では、今なぜPMOが注目されているのか?その導入方法など、詳しく解説していきたいと思います。
目次

PMOとは、企業全体でプロジェクトを成功させるための仕組みを整える専門化のこと。
PMOの目的は、単に進行を“管理”することではなく、組織全体がプロジェクトを成功させる“環境”を整えること。
たとえば以下のような役割を担います。
以上のような業務を通して、PMOはプロジェクト成功の再現性をつくり出していく、とても重要な存在なんです!
よく混同されがちな「PM(プロジェクトマネージャー)」と「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)」。その違いを明確にしておくことで、PMOの本質がより見えてきます。

PMは、プロジェクト全体の方向性を明確に示し、現場をリードする指揮官です。
限られたリソースと時間の中で、課題解決や意思決定を迅速に行う役割を担います。日々発生するトラブルへの対応や優先順位の判断、チーム内外との調整など、まさに「現場の最前線」で采配を振るう存在です。
一方でPMOは、PMが意思決定しやすい環境を整える役割を担います。
現場で起こっていることを可視化し、課題や進捗を整理・分析してPMに報告する。
この情報支援を通して、PMがより正確かつ迅速に判断を下せるようにサポートします。
どちらも欠かせない存在であり、両者がかみ合ったとき、プロジェクトは最も力を発揮します。
プロジェクトの数は年々増加しています。DX推進、新規事業開発、グローバル展開、働き方改革……
ビジネスのスピード感は日に日に増し、企業は複数のプロジェクトを同時並行で進めることが当たり前になりました。
しかしその中で、「プロジェクトを横断的に見渡す視点の欠如」から生まれる問題が発生します。
そこでPMOがプロジェクトに参加することで、プロジェクト全体を円滑にかつ再現性高く推進してくれます。
これまでは主にシステム開発などの分野で活躍してきたPMOですが、プロジェクトが多様化・複雑化する中で、もはや一部の技術部署だけのものではなく、あらゆるプロジェクトを支える経営基盤そのものになりつつあるとも言えます。
PMOの形は企業によって異なりますが、大きく分けると3つのタイプに分類できます。単に分類を覚えるよりも、“どんな場面で登場するタイプなのか” をイメージできると理解がスムーズになります。

支援型PMOは、PMや実務担当者が業務を進めやすいよう、プロジェクト運営を定型化し、実行を支える役割を担います。
具体的にはこんな場面で活躍します
日々のプロジェクト運営の“潤滑油”になるのが、このタイプの特徴です。
コントロール型PMOの特徴は、進捗・品質・コスト・リスクなどプロジェクト全体を可視化し、統制を実現する役割を担います。
具体的にはこんな場面で活躍します
プロジェクトが迷走しないよう、赤信号は赤と明確に言えるポジションです。
指揮型PMOは、プロジェクトを単位とした支援ではなく、全社的な変革を推進するための「意志決定と主導」を担うタイプです。
具体的にはこんな場面で活躍します
まさに“司令塔”としての役割で、組織に強いドライブをかけることができるPMOです。
PMOを導入する最大のメリットは、プロジェクト全体を俯瞰できる視点と、成功を再現できる仕組みが得られることです。
PMだけではカバーしきれない領域を補い、組織全体の推進力を底上げします。
これらの仕組みによって、PMOは“プロジェクトの見える化”だけでなく、“チームの判断力”そのものを高めていきます。
大規模プロジェクトや複数部門が関わる案件ほど、PMOの存在が企業の安定運営に直結します。
一方で、PMOの導入には注意点もあります。
特に導入初期は、**「誰が何を決めるのか」**という線引きが曖昧になりがちです。
ただし、これらは設計とコミュニケーションで解決できる問題です。
PMOが「管理者」ではなく「支援者」として機能し、PM・現場との信頼関係を築ければ、
このデメリットはむしろ成長プロセスとしてプラスに転じるとも言えます。

PMOを導入するには、大きく2つの方法があります。
ひとつは自社内にPMOを設置する方法、もうひとつは外部の専門チーム(PMOコンサル)に依頼する方法。
企業の規模やプロジェクト数、スピード感に応じて、最適な選択を検討することが大切です。
自社内に専任チームを置き、継続的にプロジェクトを支援・統括する形。
企業文化への理解が深く、コミュニケーションが取りやすいのが強みです。
メリット
デメリット
社内PMOは、持続的な仕組みを“文化”として根づかせたい企業に最適です。
専門知識を持つ外部チームに依頼し、プロジェクトの立ち上げや改善をサポートしてもらう方法。
スピードや即効性を求める場合に効果的です。
現在PMOの知見がなかったり、s短期的な成果を実現したい場合や、停滞したプロジェクトを再始動させたい場合には、外部PMOの活用が有効です。
第三者の視点を持つPMOは、既存の組織構造や人間関係にとらわれず、課題の本質をあぶり出すことができます。
また、社内の人材だけでは補いきれない知見や推進ノウハウを導入することで、“仕組みの改善”と“スピード感”の両立が可能になります。
一方で、PMOの真価は単なる立ち上げ支援ではなく、現場にノウハウを残し、文化として定着させることにあります。
まずは、外部PMOと共に設計し、自走できるチームを育てる。長期的に内製化を目指すのが有効な手段だと言えます。
PMOとは、企業の“熱量”を再分配し、
人が本気で働ける環境をデザインする仕組みです。
支援型・コントロール型・指揮型──形は違っても、共通しているのは「人の力を引き出す」ということ。
これからのPMOは、チェックリストを埋める部署ではなく、
変化をデザインし、価値を生み出すチームです。
数字やガバナンスの向こう側にあるのは、共感と熱。
それこそが、PMOが企業にもたらす最大の価値なのです。
PMは“管理”ではなく、“価値を生み出す仕組み”である——
その本質に気づいたとき、次に知りたくなるのは「では、どんな人がそれを実現しているのか?」ということ。
&Fansでは、その答えを「クリエイティブPM」という考え方で紹介しています。プロジェクトを単に進行させるのではなく、企業の課題に寄り添い、熱量をもって共創する存在。
もし「PMを組織に根づかせたい」「チームの推進力をもう一段階上げたい」と思ったなら、ぜひこちらの記事も併せて読んでみてください!
👉クリエイティブPMとは?ビジネスとクリエイティブを繋ぐ、PMの新常識
コンサルに考えてもらって終わり…代理店に丸投げ…になっていませんか?今の時代、「クリエイティブPM」の推進が欠かせません。この記事では、クリエイティブPMの役割と、その不在がもたらすリスクを解説します。
Igarashi
マーケ目線と広報目線を双方取り入れることで、企業のストーリーが"共感"となり、"応援"となって返ってくる。その循環をどう生み出すのか?今回は、40年のPR実績を持つ三上毅一さんに、広報のプロ目線からマーケ×広報の新しい関係と実践のヒントを伺いました。
Igarashi
従業員だけでなく、採用候補者・従業員の家族など組織に関わるあらゆる人の体験を意味する「People Experience」の概念とは?顧客体験を起点に企業変革を前進させるデザインカンパニー『グッドパッチ』の、従業員との熱狂が生まれる“熱源”について迫ります!
Takanashi