ワンストップ支援で叶える デジタルに人間味を宿す、DX競争時代を勝ち抜く「GIG」の戦略

Takanashi

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こんにちは、&Fans編集部の小鳥遊です。

&Fansでは、熱狂を生むさまざまな企業や個人のストーリーや、それらの考えに紐づくマーケティング概念などを紹介しています。

今回は、東京のWeb制作会社「株式会社GIG」のSales事業部カスタマーサクセスチームに所属する池上さんに話を伺いました。

株式会社GIGは、Web制作にとどまらず、Webマーケティングやコンテンツ制作、サービス開発など、DX領域全般をワンストップで支援している企業です。

自社のサービスとして、リード獲得に特化したノーコードCMS「LeadGrid」や、フリーランス・副業向けのマッチングサービス「Workship」などを提供しています。

創業から10年弱——。

クライアントからの依頼が絶えず寄せられる一方で、社内にも熱量のある仲間が集まり続けています。

激しいDX競争時代において、なぜここまでの支持を得ているのか?

クライアントも従業員も“ファン”にしてしまう、その秘訣について迫りました。

目次

ワンストップ支援でDX競争時代を勝ち抜く

―株式会社GIGが展開している事業について教えてください。

当社では、Web制作やコンテンツ制作、サービス開発など、DX領域を中心に幅広い事業を展開していますが、大きくは3つの事業に分けられます。

1つ目は「LeadGrid」と呼ばれるSaaS型のCMS(コンテンツ管理システム)です。

リード獲得に特化したサービスで、顧客管理・分析に役立つ機能を備えています。

2つ目は「コンマルク」と呼ばれるコンテンツマーケティングを総合的に支援するサービスです。戦略策定から実行、運用までを一貫して支援しています。

3つ目は「Workship」と呼ばれるフリーランス・副業人材の求人・案件検索プラットフォームです。

働きたい人と働き手が欲しい企業をマッチングできるサービスで、デジタル領域の案件を豊富に揃えています。

その他にも、デザイナーとのマッチングを行う「クロスデザイナー」や、エンジニアと繋がる「クロスネットワーク」などのサービスも提供していますが、主に注力しているのは先に挙げた3つの事業です。

GIG事業紹介ページ: https://giginc.co.jp/service

―DXを軸に幅広い事業を展開しているのですね!Web制作の受託だけでなく「LeadGrid」をはじめとした自社独自のサービスを生み出したきっかけは何ですか?

クライアントに対して継続的な価値を提供しながら、事業の安定性を高めたいという考えがあったからです。

Web制作をはじめとする受託サービスは、納品が終わるとともにクライアントとの関係性も一区切りとなるケースが多いですが、「LeadGrid」は月額制のサービスとして提供することで、クライアントとの関係性を構築しながら企業としても安定した事業を確立できる仕組みになっています。

―DX業界には競合他社が多く、さまざまな課題もあるかと思います。そのなかでGIGが課題と感じていることは何でしょうか?

価格競争が起こりやすいことが挙げられます。

Web制作会社が増えるなかで、クライアント側からすると「デザインが整っていればどこも同じ」に見えてしまい、価格だけで比較されるケースが増えています。

そのような業界課題に対し、我々はコンテンツマーケティングの提供や、マッチングプラットフォームを活用した人材紹介など、制作に留まらない複合的な支援をできるところが強みです。

事業に対してしっかり成果を出すために“ワンストップ”で課題に対して取り組む体制を弊社では整えています。

―“ワンストップ”であることのメリットはありますか?

収益面と貢献面の両方でメリットがあると考えています。

収益面では、新規営業にかけるコストを大幅に抑えられることが挙げられます。

Web制作だけで新規クライアントを獲得しようとすると、その分の営業コストが必要ですが、ワンストップで複数のサービスを提供できれば、ワンコストで多くの反響をいただくことが可能です。

貢献面では、支援できる領域が広がることで、クライアントに対してより多角的で深いサポートが可能になることが挙げられます。

スポットでの関わりでなくなることでクライアントに対して本質的な課題解決が提案できることは1番のメリットですね。

我々は直接的にエンドユーザー(toC)に携わる業態ではないですが、クライアントのビジネスを支援することで、結果として社会全体への貢献度を高められていると感じます。

100%ではなく“101%”の価値提供を目指す

―DX競争時代において、顧客離れを防ぐためにどんなことを意識していますか?

支援の幅を広げながら質を向上させていくことを意識しています。

我々が支援しているサイト制作は、あくまでクライアントが事業を成長させるための一手段にすぎません。

サイト制作にとどまらず、マーケティングやSEO対策、動画制作など、幅広く対応することを心掛けています。

現場レベルの話で言えば、クライアントからの連絡には迅速かつ丁寧に対応することを意識しています。

一見当たり前のことですが、基本的なコミュニケーションが信頼関係の土台となり、色々と相談いただける関係になっていくと思うので大切にしています。弊社代表の岩上が伝え続けている「当たり前のことをしっかりやる」という言葉の意味を、全社員が理解して実践していますね。

―やはりどこまで行っても基本的なコミュニケーションが大切ということなんですね。

一番大切ですね。ここが崩れてしまうと、新規契約が成立してもすぐに関係が途切れてしまいますが、基本的なコミュニケーションがしっかり取れていれば、紹介による契約や継続的な取引にもつながります。

―「コミュニケーションを大事にしよう」と掲げることは簡単でも実践し続けるのは難しいと思います。全社員が同じ姿勢で取り組めるのはなぜでしょうか?

「いいものを作りたい」と考えているメンバーが揃っているからではないでしょうか。

そして、そのいいものとは“クライアントの期待値を101%超えていくこと”だと弊社は掲げています。

150%超えを目指すと超え続ける難しさを感じますが、101%であれば全案件で目指せる現実的な数値なので、全社員が「少しずつ期待値を上回っていこう」という姿勢で取り組んでいます。

この姿勢は社内に対してもプラスに働いていて、周囲に引っ張られて自然と良い影響を与え合えたり、パフォーマンスが下がったとしてもチーム全体で支えたり、フォローし合える環境づくりにつながっていると感じます。

―期待値の101%を超えたと思う、ご自身の成功体験はありますか?

サイト制作後に運用するSEO対策やコンサルティングを担当しているのですが、1年ほど支援したクライアントのサイト訪問数を、1年間で4〜5倍まで増やしたことが一番の成功体験です。

当初「サイトは持っているだけで十分」という意識だったところ、数値として結果に表れたことで「サイトは集客として必要なもの」という意識に変わっていただけたことが嬉しかったですね。

この案件で意識していたことも、やはり基本的なコミュニケーションです。Webに関する知識がない担当者のかたとやり取りするときは、専門用語ではなく一般的な言葉に置き換えたり、スライドを使って説明する時はより分かりやすくなるように一枚付け加えたり、そのような配慮が功を奏したと思います。

GIGで活躍するために年齢・経歴は関係ない

―従業員の半数以上が20代とのことですが、管理職は30〜40代の方が多いのですか?

いえ、年齢関係なく20代でも管理職に就けます。

実際に、入社1年目で「Workship MAGAZINE」という自社メディアの編集長に就任した者や、入社3年目でマネージャーに昇進して経営会議に参加している者もいます。意欲があれば挑戦の機会を与えてもらえる環境が整っており、年齢にとらわれずキャリアアップできる会社です。

例を挙げると、私自身も入社2年目ですが、自社サービス「コンマルク」のプロジェクトマネージャーを担当しています。

―えっ、すごいですね……!世間一般で見ると2年目にマネージャー就任はかなり早い出世だと思うのですが、不安はなかったのですか?

「やれるかな?」という不安はありましたが、それ以上に「やってみたい!」という好奇心が勝っていました。

先輩がしっかりサポートしてくれる安心感もあり、思い切って挑戦できたのだと思います。

弊社には、創業当初から“年齢は関係ない”という文化が根付いているので、挑戦したい人がいれば、周囲がしっかりサポートする環境が整っています。

―御社は新卒・中途採用も行っているようですが、未経験者の採用はお断りしていますか?

Webの知識やスキルがない方でも、まったく問題ありません。実際に未経験からスタートした社員も多く活躍しています。

弊社では、経験の有無よりも人柄や意欲を重視しており「経験者でなければ採用しない」といった縛りはありません。

また、入社後のキャリアチェンジにも柔軟に対応しており、エンジニアからデザイナー、セールスからデザイナーへ転向した社員もいます。

GIG採用ページ:https://recruit.giginc.co.jp/

―(聞けば聞くほど魅力的な会社だ……)そんな会社に対して、従業員の皆さんはどう思っているのか気になります!

よく聞くのは“いい人”が多いという意見です。定期的な1on1ミーティングの実施や、年齢の近いメンバーが多いことによる相談のしやすさ、さらに失敗したときにチーム全体で助け合う文化が根付いていることで、働きやすさを感じる社員が多いようです。

また、終業後には職種を超えた交流も活発で、普段あまり関わる機会のないデザイナーとエンジニアが一緒に飲みに行くことも珍しくありません。

代表の岩上も「誰と働くか」を非常に重視しており、その考えが社内の雰囲気にも反映されていると感じます。

株式会社GIGの皆さん。仲の良さが伝わってきます……!

いいものを作り、価値を届け続ける未来に向けて

―ここ数年でAI技術が急速に進化しましたが、Web制作会社として今後どのように向き合っていきますか?

今後、AIはどんどん活用していきたいです。現在AIでも60%ほどの完成度を生み出せるようになっているので、そこに人の手を加えて、どれだけ付加価値を高められるかが重要だと思います。

例えば、最初から人の手で80%の完成度を目指すよりも、まずAIに60%まで作らせた上で、人が加筆・修正を加えて80%、さらに90%とクオリティを引き上げていけると、限られた時間のなかでもより高品質なものを生み出せると考えています。

AIの力を最大限に活用しながら、人ならではのクリエイティブな価値をプラスして、質を高めていきたいですね。

―Web制作会社はAIに対して慎重なイメージを持っていましたが、御社は前向きに捉えていて素敵ですね!市場変化が激しいこの業界は、10年後・20年後どのように変わっていると思われますか?

10年後・20年後は「作ることがゴール」という考え方は完全になくなり、作った後にどのような価値を生み出せるかが重視される時代になると予測しています。すでにその流れは始まっており「作った後に何ができるのか」「どれくらいの成果を生み出せるのか」という価値提供が重視されていくはずです。

そして、さらなる価値提供に向けて、コミュニケーションの部分が非常に重要になってくると思います。

―デジタル技術が発展しても、コミュニケーションは大切だということですね!それでは最後に、御社が掲げる「いいものを作り、価値を届ける」というミッションに向けて、今後どのように取り組んでいくか教えてください。

大きく分けて2つあります。

1つ目は、当たり前を徹底することです。クライアントからの問い合わせには迅速に対応する、質問に対して正確に答えるといった基本的な対応を、社員一人ひとりがしっかり行うことを今以上に徹底していこうと思います。

2つ目は、支援の幅を広げると同時に、質を高めることです。提供できるサービスの数を増やすのではなく、それぞれのサービスのクオリティを向上させて、独自の価値を提供していきたいと思います。

すでに新規事業の展開も進めているので、基本的なコミュニケーションを大事にしながら、支援の質を高めていくことで、より多くのクライアントに貢献していきたいですね。

取材を終えて

「挑戦したい人には、チャンスが待っている会社」。

株式会社GIGを一言で表すなら、この言葉が適しているのではないかと思いました。

Web制作業界では「経験者必須」が一般的ですが、GIGは「いいものを作り、価値を届ける」というビジョンに共鳴する人であれば、年齢や経験に関係なくチャンスを提供しています。

この先進的な考え方が、GIGの強みであり、競争の激しいDX業界でも優位性を保つ理由の1つだと感じました。

どれだけデジタル技術が進化しても、最後に重要なのは「人」なのかもしれない。

そんなことに気づかされたインタビューでした。

今回のインタビュー記事をきっかけに、多くの方へ「株式会社GIG」の魅力が伝わることを願っております。

取材・執筆:小鳥遊まゆか

編集:神谷周作

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