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Takanashi
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こんにちは、&Fans編集部の小鳥遊です。&Fansでは、熱狂を生むさまざまな企業や個人のストーリーや、それらの考えに紐づくマーケティング概念などを紹介しています。
今回は、新卒・中途領域のエージェント会社「株式会社ANCa」の代表取締役である坂口さんに話を伺いました。
大手企業出身の優秀なキャリアアドバイザーが集まるANCaの売上比率は、事業全体の約8割が「新卒支援」に関わる取り組みです。エージェント業にとどまらず、就活生向けメディアの運営やインターン生の採用も行うなど「新卒支援」に熱を注いでいる会社です。 ANCaに在籍するインターン生はなんと約100名。あらゆる情報にアンテナを張って本質を見抜く世代から、圧倒的な支持を受けている理由は何なのか?
ANCaに“大学生ファン”が絶えず集まる理由や事業に込められた想いについて迫ります!
目次
大きく3つあるので、それぞれ紹介します。
1つ目はインターン団体*への支援を行う「JOBLAB」です。ここ2〜3年の間で、学生はインターンシップに参加し、企業側もインターン生を貴重な戦力として受け入れる動きが加速しました。そこで我々はインターン生の就活支援を行い、成果に応じて特別な選考を提供する活動を行っています。その結果、学生のインターンに対するモチベーションが高まるだけでなく、企業にとっても熱量のあるインターン生に長く活躍してもらえるため、双方にメリットをもたらせる事業を展開しています。
*インターン団体:学生が企業での実務経験を積むためのインターンシップの機会を提供・運営している団体のこと
2つ目は「Smart ES(スマートES)」です。就活で使用するES(エントリーシート)を自動で生成できるサービスを運営しています。約1年半前にリリースしたサービスで、リリース当初の月間登録者数は300名程度でしたが、試行錯誤しながら進めていったところ現在の月間登録者数は2,000名程度まで増加しました。
3つ目は「ココシロインターン」で、インターン生の求人募集メディアを運営しています。リリースして3年ほど経ちましたが、掲載社数は約200社に及んでおり、業界3番目に位置するメディアへと成長しました。ココシロインターンに登録してくださった学生に対して、当社のキャリアアドバイザーが面談を行い、インターン先のご紹介から就活支援までサポートしています。
「就活を頑張った学生が良い企業に就職してほしい」という強い想いがあるからです。中途市場ではすでに採用手段が確立されつつある一方で、新卒領域にはまだ多くの可能性が残されています。だからこそ、エージェントとして新しい価値を生み出せるフィールドだと感じています。
最近の学生を支援する上で気付いたことですが、就活において“正解”を求める学生が増えている印象があります。私が就活をしていた時代は就活開始と同時に就活ナビサイトに登録するのが一般的でしたが、今の学生は利用者が減っている傾向にあります。恐らく、多数の求人情報の中から自分が働きたい会社を選べられない学生が増えていることが関係しているのではないでしょうか。
そのような状況に対して、我々は道筋をいくつか示した上で、正解に近い答えを一緒に探し出す寄り添う姿勢を心掛けています。もともと人材エージェントは、候補者の人となりを踏まえた上で、企業・業種・職種を提案する業態です。つまり“正解”に近い選択肢を示す存在として「エージェント会社」と「現代の就活生」は非常に親和性が高いため、従来のエージェントの価値を大切にしながらも、新しい価値を提供できるように取り組んでいます。
ー坂口社長はどのような大学生活を過ごしたのでしょうか?
アルバイトを頑張る日々で、当時の自分は就活を全く意識していない学生でした(笑)。アルバイト中につながったある方との出会いを機にインターンに挑戦することになったのですが、いざ始めてみると怒られてばかりで……。
その時に「このままでは終われない」という気持ちが込み上げてきたので、アルバイトを辞めて本格的にインターンに取り組みました。大学卒業後は外資系企業に就職したのですが、優秀な人たちが集まる職場環境でもしっかり成果を出せたのは、大学時代にインターンに取り組んだおかげだと思っています。
有利に働いた一方で葛藤を感じる場面もありました。入社してから3ヶ月は座学でビジネスマナーを学んだのですが、学生時代に多くを経験させてもらった自分にとっては「この時間をもっと有効的に使えるのでは」と感じていました。実務面においても、学生時代から予算内で売上アップにつながる施策を考える仕事を任されていたため、入社後の裁量権の少なさに物足りなさを感じる場面は多かったです。
そうですね。仕事も面白かったですし、外資系企業なので給料も申し分なかったのは事実ですが、この条件を手放してでも自分の力で何かやってみたいと思いました。自分の経験から、インターン経験は就職後に有利に働くことを知れましたし、人材系ビジネスの勝ち筋も見えていたので、エージェント会社を創業してみようと思いました。現在の理念に掲げている「若いうちからキャリアアップを目指してほしい」という想いは、自分の経験が原点になっています。入社1年目から2〜3年目の先輩達と同じスタートラインに立って勝負できる世界線を作っていきたいです。
他社のインターンに比べて挑戦できる業務の幅・種類が豊富だからだと考えています。当社のインターンは、求職者への採用状況のヒアリングやインターン領域のリクルーティングアドバイザーなど、社会人や企業の人事の方と直接関わる業務をインターン生に任せており、学生のうちから実践的なビジネス経験を積めるのが特徴です。
もちろん、任せられる領域・任せられない領域はしっかり見極めていますが、限られた時間の中で学生は色々な挑戦ができて、企業は学生に仕事を振り分けられる。両者ともメリットを得られるという“柔軟さ”がインターンの良さだと思っています。
もちろん、この学生と今後も一緒に働きたいと思うことはあります。ただ、インターン生は素直でまっすぐな子が多いので、もし我々が積極的に誘えば「ANCaに勤めるのが正解なんだ」と思い込んでしまうでしょう。彼・彼女らの将来は自身で決めてもらいたいと思っているからこそ、あえて積極的な勧誘はしません。
当社の社員は優秀なメンバーが揃っていますが、その多くが他社での経験を活かして活躍してくれていますし、弊社から転職した社員でも「もう一度ANCaで働きたい」と思ってくれたら、いつでも歓迎したいです。他の環境に飛び込むことで得られるスキルや視点は大きいので、経験を重ねた上で帰ってきてくれる人を受け入れることは、両者にとってプラスになると考えています。
嬉しかったのは「インターンの経験がいまに生かされています」という一言です。インターンを経験し、就職してみたものの、現実とのギャップに悩んで辞めてしまう学生は少なくありません。でも、私たちはやりたいことにこだわるより、まず“できること”を増やして将来の選択肢を広げてほしいと伝えています。その想いを受け取って、苦しい時期を乗り越えた学生が、社会人になって感謝を伝えてくれたときは、この仕事をやっていてよかったと感じます。
既に試験的に実施しているのですが、ユニバーシティタレント、略して「ユニタレ」という名称で大学生のサークル甲子園を作りたいと思っています。我々が企画する大会に参加してもらい、トーナメントで勝ち抜いたサークルに賞金100万円やサークルで使用する備品を贈呈する大会を企業協賛を募って実現する予定です。
私たちは就活支援の一環として、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の整理をサポートしています。しかし、いざ就活が本格化した際に「頑張ったことが思い当たらない」となると、質の高いガクチカを仕上げることが難しくなります。そこで、多くの学生が経験するサークル活動をより充実させる支援をしたいと考え、この取り組みを設計しました。
大学のサークルには公式大会がないケースが多く、それに着目してサークルから参加費を徴収して大会を運営する事業者もいます。しかし、学生にとっては金銭的な負担が大きく、気軽に参加しづらいのが現状です。そこで、企業協賛によるイベントを実現することで、学生が主体的に頑張れる環境をつくれるのではないかと考えました。優勝を目指して真剣に取り組む中で、就活でアピールできるガクチカが生まれ、それを活かした支援が可能になります。学生にとっても、私たちにとっても、より価値のある取り組みになると確信しています。
企業にとっても、学生にとっても「ANCaでなければ叶わなかった」と思われる世界線を目指したいです。現在の採用市場において、多くのチャネルが存在するのはメリットであるとは思いつつ、その中で生まれる課題もあると考えています。就職支援の広告が出てきたからという動機ではなく、素敵なキャリアアドバイザーがいるからANCaを選んでもらえたり、ANCaが紹介する人材なら間違いないと思って内定を出してもらえたりするような、両者にとっての“唯一無二”な存在を目指していきたいです。
渋谷駅から徒歩約5分の立地に本社を構える株式会社ANCa。事務所にインターン生がびっしりと埋まっている様子は、まさに「大学生ファンが多く集まる企業」という言葉がぴったりの光景でした。
事務所で坂口さんとすれ違う学生はとても自然体。その様子を見て「学生にとって社長は1番緊張する存在じゃないの!?」と驚きましたが、きっと坂口さんが日頃から学生と同じ目線に立ってフラットに接しているからこそ、学生から良い意味で距離感を感じられていないのだと思いました。ANCaが大学生から支持され続ける理由は「学生扱いしない」「社会人扱いしすぎない」この絶妙な距離感にあるのかもしれません。
自分と同じ目線に立ち、共に挑戦し、成長を後押ししてくれる大人に出会えること——それは、きっと学生たちにとってかけがえのない財産になっていることでしょう。
今回のインタビュー記事をきっかけに、多くの方に「株式会社ANCa」の魅力、そして「坂口社長」の想いが伝わり、1人でも多くのファンが増えることを願っております。
取材・執筆:小鳥遊まゆか
編集:神谷周作
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